smc PENTAX D FA MACRO 50mm F2.8

smc PENTAX D FA MACRO 50mm F2.8

フィルム機では「無いと困る絞り環」を持つ現行レンズの中で、唯一買っていなかったレンズ。
今回これを選んだのは、「フルサイズを年内にも発売する…」という事から。
リニューアルしてHD化、WR化、絞り環も100mmと同じく省略…してもおかしくない程に古いレンズなので…。
ヨドバシでも最近ガクリと値段が落ちた事もあって購入に至りました。

これ、軽く家の中で試写した感じでは、ボケがとても自然で柔らかい。
モノによっては煩くなることもあるけど。
開放値がF2.8ながら寄れる分だけ背景もボケやすいのと、8枚という絞り羽根のせいもあるとは思うけど、これはちょっとビックリした。
そして開放から合焦してるところはマクロの冠に恥じないシャープさ。
これホントに10年前のレンズ?(‘A`)
もっと早くに買っておけば良かったかな。

等倍マクロとして使うには最短撮影距離が短すぎるので、どちらかというとDA35Limited同様な使い方が望ましいと思う。
ヨドバシのレビューではF11まで絞った作例などがあったので、だいたいその辺までは絞って使っても良いみたい。

QSFとはあるけれど、AF時にピントリングが回転しない★と同じフルタイムマニュアルフォーカス。
ピントリングの感触としては★と同じ様な感じだが、遊びは少な目。
クランプはピントを固定しておく為のモノなんだけど…機能させるとAFは動かなくなる。ただしピントリングからだと僅かに重みが増す程度で普通に動かせます。AF/MF切り替えと思っても良いと思われ。
フィルムAF機では、この大きな切り替えレバーがあると使い出があったのかと思うけど、現行機ではうーん…と言ったところ。

フードはDFA100mmのと同様で、フォーカシングによって全長が伸びるのを目立たなくさせる造り。
サイズ的にはDA★55mmを僅かに短くした感じで、ちょっと太目。その分だけピントリングも大きいので精密なピント合わせはしやすい。
ピントリングの回転角度はかなり広いので、他のマクロレンズ同様にAFは遅めで迷うと待たされる。

総じて、外観の古っぽさは否めないが、光学的には素晴らしいレンズ。
変なクセも無く、ボケと色は素直で自然で高い解像。と、描写に関しては非の打ち所が無い気がします。
最近のPENTAXデジ一の高感度耐性のおかげで、開放F2.8で困ることはまず無いだろうし。

PENTAX MX (with smc PENTAX D FA MACRO 50mmF2.8)

MXに付けても違和感あまりないのは佳いです。

先にも書いたけど、もっと早い内に手にしてれば良かったと思ったのは自分としては珍しいです。
外観を気にしない、開放F値に拘らない、または寄りまくりたい人にとってはFA50mmやDA★55mmよりもこちらを選んだ方が幸せになれますね。

気になる点は、フルサイズで使った時の周辺像がどうなるか。
あと、マクロである事を優先しているので、DA Limitedシリーズの様なコンパクトさは無いあたり。
個人的な予想では、年内か近い内にフルサイズ機と併せてリニューアルされそうな気がするのいつかはリニューアルされると思うので、絞り環が欲しいなら今の内。絞り環が無くて良いなら待つのが得策かな…値段も上がるだろうけど。


レンズ構成:7群8枚 最短撮影距離:0.195m フィルター径:49mm
最大径×長さ:67.5×60mm 質量:265g 絞り羽根:8枚
2015/4/10 入手

投稿者: しらいし じゅん

趣味に奔る人ですε=ε=ε=┌(;゚∀゚)┘

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