写真右端にあるレンズがTTArtisan APS-C 40mm F2.8 MACRO(L-mount)でして、お知り合いから借りてきて前々回の記事とかに使ってます。
この40mmマクロ、とにかくコスパが凄いですね。
先に結論から書きますが…「安価に入手できる」ので、「MF単焦点の入口」として、または最近高価になってる「等倍マクロレンズの入口」としてならアリ。
自分は既にMF単焦点で遊んでいるし、マクロもあるので…買わないですね(‘∀`)
一番の特徴は、APS-C専用レンズながら、マクロ域ではフルサイズのイメージサークルに対応している点。
ただ、いちいちクロップしたりするのにS5だと手間が掛かる(^_^;)
K-1/K-3Ⅲみたいにスマートファンクションでクロップ切り替えがダイヤル操作だけで出来るならいいけど…そうはいかん(‘∀`)
実用的にはじっくり撮れる時ならフルサイズに出来るけど、スナップ的に使うならAPS-Cクロップまんまで約60mmのマクロとして使っちゃった方が佳いかなと思います。
先ずは外面。
鏡筒は金属製。レンズなんだから当然ですが精度良く作られてる感じ。
デザインは同社の他のレンズと比べても特徴的。
ピントリングに独特の滑り止め加工がされてますが、絞りリングのローレット加工含めてエッジが立ちすぎて指の指紋の凹凸に引っかかる感じがある。
多分手垢や埃が引っかかりやすいと思う。
操作感は少し軽めなトルク感。軽量コンパクトなのも佳し。
レンズキャップは52mmのねじ込み式なので、ワンタッチタイプに変更するのが吉。
レンズ先端よりかなり奥に前玉があるのでフードは要らないかと。
↓は近距離での撮り比べ。相手はSIGMA 45mmF2.8 DG DNと、マウントアダプターを噛ましたsmc DFA50mmマクロ。何れも開放で似たようなアングルで。
ピントはNikon FEのペンタ部ロゴに向けてます。
写りはS5で見る限りは昔のレンズっぽい40mmレンズ。昔っぽいというのは周辺の開放は甘めな為。真ん中はしっかり。絞ればok。
11枚の円形絞り羽根なので、ボケに関してはとても良い部類。マクロ域で思いっきり絞っても丸ボケが多角形にならないのは好印象。
↓は先の3つのレンズの最短撮影距離での比較。絞りは開放。
当然だけど撮影倍率が同じだと…(‘∀`)
なので、レフ機用フルサイズ対応の50mmF2.8マクロ持ってるなら、マウントアダプター噛ましてそっちを使えばいい話になってしまうかな。
またSIGMA 24mmF3.5 DG DNのハーフマクロ、45mmF2.8 DG DNのクォーターマクロでも充分な気もする…。
50mmや100mm、或いは105mm辺りの等倍マクロレンズって、嘗てのレフ機時代においてはキットレンズ以外の…最初に買うレンズとして勧められる程に定番でコスパの良いレンズだったのですが…。
定番中の定番だったTAMRONのタムQことTAMRON「SP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1」が姿を消してミラーレス版も出さなくなって…今のミラーレスマウントで比較的安価に入手できる等倍マクロって、早くからミラーレスになったMFTとE-Mountの何本か位なんですよね。
そういう世情においては、このTTArtisan APS-C 40mm F2.8 MACROの存在は貴重かなと思います。
TAMRONはタムQのミラーレス版作らないんですかねぇ…。
レフ機時代の272Eは定番だったのに…その後のF004/017で重くし過ぎたんじゃないかなって思いますが…1979年からの歴史が2020年で途絶えちゃってるのはちょっと寂しいかなと思います。