父の遺品コンデジ。
K-3Ⅱ / HD DA35mm Macro Limited
選んだのは息子の私。
父は多少なりともカメラ好きではあったけど、それよりも他の趣味にリソースを費やしていたから、あんまりお金を掛けようとはしてなかった。
私が記憶している限りの父のカメラ機材遍歴は、
PENTAX SV(Super-Takumar 55mm F1.8付けっぱ)→オリンパスAFL(ピカソ)→オリンパスL-1(2か3かも)
多分、SVはSPが大ヒットしている頃に買った中古だったと思う。底盤に数字の書いてあったシールがあったのを覚えている。確か連動露出計もあったはず。
ピカソは気が付いたら買っていた…。L-1は確か勤続20年表彰で選んだ品。
で、L-1が壊れてからは写ルンですとか使っていたけど、こちらがK-7買ってあれこれしているのにあてられてか、2010年の8月にプリンタなんかと一緒にEOS Kiss X3ダブルズームキットを買った。
これは完全にヨドバシの店員さんに誘導されて買わされたかなw
当時はデジ一ブームが起きていて、新製品サイクルも短くて……自分はそれと気が付かずにK-7を買って早速沼に入ってた(^_^;)
今となれば当然のことだけど、PENTAXは親に勧められるモンでは無かったし、m4/3もE-PL1出たばかりだったかな。
個人的にはCanonかNikonの中級機(7DとかD5000)が良さそうだったけど、値段見てドン引きしてたから、予算のこともあってエントリー機に落ち着いた。
父のKiss X3は旅行の度に良く持ち出されていた。
帰ってくる度にレンズに指紋が付いているので、度々レンズのクリーニングをしてあげたり…。
しかし、寄る年波には勝てなくなったのか「重いし大きくて扱いにくい」し「普段から持ち歩ける様なのが欲しい」と言うことで、2015年3月26日に私の主導で買わせたのが、このカメラだった。
因みに対抗機はOLYMPUS STYLUS 1sでした。
私は前年にMX-1を買ってかなり愛用していたけど、このFUJIFILM X30も気になる存在だった。
所謂高級コンデジだけど、フルサイズ換算28-112mm F2-2.8という1/1.7型センサーに特化した明るいレンズで、EVFにチルト液晶まであって……MX-1買ってなかったら選んでいたかもしれないし、後継機が出たら欲しいなと思っていた。
結果的にはX30の後継機は出なかった。以後Xシリーズのコンデジは単焦点しか出ていない。
X30後継が出ないことが分かってからは、コンデジからは興味も失せちゃって、コンデジから撤退が決まった時のカシオのEX-ZR4100を除いてコンデジは買ってませんね。
最後のコンデジ達。
K-3Ⅱ / HD DA35mm Macro Limited
(PENTAX銘最後のコンデジMX-1、Xシリーズ最後のズームコンパクトX30、カシオ最後のHIGH SPEED EXILIMになったEX-ZR4100)
その後にNikonがDLシリーズを計画していたけどポシャったし(^_^;)
兎も角、父はこの新しいカメラを連れて、本当にまー良く旅行に行っていた。
上海やイタリアにも行っていたし。
今思うと、体力低下の原因は寄る年波~の他にも、病が身体を蝕みだしていた事も考えられる。
本人ですらその自覚は無かっただろうけど。
父がX30を使い出してから2年と少し。運動障害からそれが脳腫瘍であると判明、精密検査で肺癌のステージ4と判明して、この記事にした日付に亡くなった。
誰も使う人がいないので自動的に自分が使うことになったX30だけど、葬儀の時はこれが大活躍。
ホント使いやすいし画質も良い。
しかし、銘板が外れていたり、独特の電源の入れ方が災いしてレンズユニットが外れてしまうようになっていたので葬儀の後で修理に出した。けど、まあ時間が掛ることと言ったら……修理は販売店経由ではなくてメーカーに直に依頼した方がいいかもねって教訓を得たり。
X30一番のネックはレンズキャップがかぶせ式って事。紛失しやすそう…(^_^;)
40.5mmのフィルターが填められるので、40.5mmの紐付きレンズキャップにするのがお勧めです。
今まではプライベートでネットで公開しないような写真しか撮ってないので、殆どこちらには上げていないけど、何となく憑き物が落ちたような気がするので、少しずつ使おうかな。
先日、たまたま近くにあったので使ったりしたので、ちゃんと機材としてのページも作っておくことにしました。弄っていたら内蔵メモリというのが事に気が付いて、未保存画像をサルベージ(^_^;)
記事作成は2021/05/19。