SIGMA 90mm F2.8 DG DN (L-mount)

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散歩用レンズラインナップにはコンパクトな中望遠があると良いのですが、L-mountには当初そういうレンズ無かったです。
が、シグマのiシリーズならその内出るだろ――やっぱり出た(゚∀゚)
でもすぐに買えなかった(´・∀・`)


iシリーズで一番のネックは、「精密金属加工に自信アリ」を凄くアッピールしている純正金属フード。
イイ物だというのは分かるけれど、フードとしては別売単品価格が高くって
「ボロボロになったら買い換えよう」なんて出来ません。
それと今更ですが、逆付けできるフードはスナップ用途を指向するなら良くないフードなんです。
Limitedシリーズは、フードの上にキャップを被せるカタチ。
(コシナのフォクトレンダー、ウルトロン40mmにアポラン90mmも)
このカタチは、レンズ交換後orカメラを取り出してから最初の1枚までに、逆付けフードを付け外しする手間が無くなるんです。
これはそれらのレンズを運用した経験が無いと気が付かないかもしれません。
たったそれだけの事なんですが、スナップ用途として、撮影を愉しむ要素(レンズ交換時の煩わしさ軽減)としては意外と重要なんです。
シグマさんもそこまで考えてインナーフードを用意してくれると良いんですが……どうにもそこまでのスナップ指向は無い様ですね。作れないワケ無いんだし。
逆にフード外しっぱ用のマグネット式のレンズキャップ用意しているし。別売ホルダーあるけれど屋外持ち出す以上は砂鉄がなー(‘∀`)
という事で、以前買った八仙堂の望遠用メタルフード(58mm)を55→58mmのステップアップリングを噛ませて運用するカタチにしてます。
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横にアポラン90mm置いてありますが、これは焦点距離と最短撮影距離が同じなので、比較する為。
撮り比べた感じでは……なんて言えばいいのか。
最短近くの絞り開放の画質は、
シグマ90mm シェード掛るようなフンワリ画。フリンジいっぱい。
アポラン90mm F3.5なのでシグマよりは抑え気味だが似たような画。フリンジ多少出てる。
フォトヨドの作例見る限り、中景や遠景になってくると、これらは出てこないと思います。
またどちらもF5.6まで絞ると、最短近くの色滲みやフリンジ、口径食も無い画になります。解像力も変わらず(S5じゃ分からないだけかも)です。
口径食自体はアポランのが好きかな。
要するに、画質に関してはMFで良いならアポラン90mmで充分という……。
コシナを褒めるべきか、シグマを叱咤するべきか(‘A`)
シグマ90mmはボディ内のレンズ補正の力を借りて、この結果ですからね……至近で目立つ色滲みくらいはもう少し何とかして欲しかったな。
ただ、アポラン90mmは一昔前にディスコンしていて入手は難しいし、やはりAFがあった方が楽。
そのAFも駆動は素早いし、MF時のピントリングの動きに併せたフォーカス移動のリンク感も良いので、使っていて楽しい事に違いはありません。
実際の撮影最短距離はシグマ90mmの方が若干寄れます。
ただし、最大撮影倍率は1:5。アポラン90mmの1:3.5(付属のクローズアップレンズで1:1.8)の方が倍率高くて大きく写せます。
これはクローズアップやマクロを意識した作りか否かでの差なので仕方ないです。
コンパクトな中望遠のDA70mmやFA77mmはもっと寄れませんし、最大撮影倍率も低いですから、それらに比べたら全然良いと思います。
アレコレ書きましたが、L-mountの現状で唯一無二のコンパクトな中望遠ですから、気になったら即ポチった方が幸せになれます。
レンズ構成:10群11枚 最短撮影距離:0.5m フィルター径:55mm
最大径×長さ:64×59.7mm 質量:295g 絞り羽根:9枚

投稿者: しらいし じゅん

趣味に奔る人ですε=ε=ε=┌(;゚∀゚)┘