いやいやいや、抗議すること自体はべつにいいんだけど。
でもでも、個人的には原発再稼働は賛成したいところ。
それには条件があって、誰もが納得出来る、新しい原発規制の体制なり枠組みなりを作ること。
しかし、事故から1年以上経っているのに、やっと規制法案が通ったとか。
何でこんなに遅いんだろう。
理由はあって、事故調査の報告書がまとまっていないからでは無いだろうか。
第三者の民間事故調(福島原発事故独立検証委員会)の報告書は出ている。眠気に襲われながらも読了して、あれだけでも何が問題だったのか結構核心を得ているわけで、国会事故調のように当時の総理だけをスケープゴートにするような論点の整理はしていない。
というか未だに国会事故調はそこまでしか出来ていないのかと。
ままま、この民間事故調の報告書にも問題点があって、たしか事業者である東電からは調査協力(インタビューとか)を得られていない。
その点もクリア出来ていればもっともっと有意義なものになった筈なのに、かなり残念…なんだけど、それでも何がいけなかったのか、何をどうすれば良いのかの道筋は見える。
Wikipediaなんぞで見ると、国会の事故調は、委員任命から概ね6ヶ月で調査結果の報告書の提出を行わなければならないらしい。
任命は2011年12月8日ということで。おやおやおや? 中間報告はあるけれども?
国会事故調は設立のための法律が1年間で効力を失うらしい。
大丈夫なのかしら、こんなんで。
で、そんなんで規制法案作って通して大丈夫なわけ?
そんな疑念が出て来ちゃうと反対だーって言いたくもなるわな。
ただ、現実問題で、電力が足りないから2つの原子炉を再稼働させたいと。
それで足りるのなら、取り敢えず稼働させるのは仕方が無いとも思う。
コレが調子に乗って、他の原子炉もーとかいうのは絶対駄目だけど。誰もが納得する新たな規制の枠組みがしっかり機能してから。
危険だってだけで、反対するのはちょっとおかしい。
だけど、説得力が低い(または無い)発言力で安全に動かしますと繰り返すのも、やっぱりおかしい。
そいえば、火力に頼るようになるからコストがどうのでいきなり電気料金値上げというやり方も、仕方が無い現状だけど、本来は認められるものじゃ無い。
第一、事故が起きれば膨大な費用が掛かることになる原発を使うのならば、そのリスクに見合った分も最初から電気料金に含まれていなければならない。誰かこの辺追求しないわけ?
事故が起きた後の状況をシミュレートすれば、全ての原発が当分の間停止することも、その間火力に頼るしかないことも見えてくる筈なのに、事故が起きるたびにそういうお金を作ろうとか、後から後から継ぎ足していく。
それはTMI事故やチェルノブイリの事故からも想定できたろうに、勝手な安全神話を原子力ムラが作って再生可能エネルギーよりも原子力エネルギーを推進してきた。おかげで再生可能エネルギーに関しては先進国では無くなってしまった。
今回の事故でようやく気が付いたみたいだけど…。