専用カスタムイメージ「春紅」が良さそうだったので急遽購入に踏み切ったレンズ。
そもそも年内には買いたかったのもある。夏ボ払いでHD FA43mm Limitedと同時購入。
元々はフィルム用で「PENTAXを使うなら避けては通れない」と言われるほどに長く愛され銘玉と呼ばれたsmc版から、コーティングと絞り羽根の変更が行われたデジタル向けマイナーチェンジ版。
smcコーティングからHDコーティング(+SPコート)が行われ、よりクリアな画に加え手入れのし易さが少し向上。
絞り羽根の形状変更によるボケの出方も変わっている。巷ではsmc版と大差無いとのこと。僅かにシャープさが出て柔らかみが減った…らしい。
↓は1/6sec F2.8 ISO200で同じの撮ったモノの比較
大きいのはこちら
ボケ自体は少し小さくなった。その代わりFEの右奥にあるE-M5Ⅱの反射光も小さく、色収差もその分減った様に感じるだけで、出やすい事には変わり無さそう。
ボケのなだらかさはうーん…大差無いような。
絞り形状が変わったため、同じ露出だとHD版は少しアンダーになるが、コーティングの影響もあってか少し引き締まった様な…黒が引き締まったというのはそういう事なのかな?
smc版もそうだったが、あまり寄れないので個人的に出番は少な目。
ただし、K-3ⅢなどのAPS-C機で使うと換算118mmという「PENTAXの変な焦点距離」シリーズの120mmに近い焦点距離になる。しかも「77mmで70cmしか寄れない」→「120mmなのに70cmまで寄れる」事になるので、桜などの花のアップを撮るのに好都合になる。
設計当時はそんな事を考えて作られたわけでは無いのに、変な偶然が重なるレンズだなと思う。
花(桜)を撮るのに都合がよい事からHD版ではレンズ限定カスタムイメージ「春紅」の対象になったのかな…なんて知る由もない。
ただ、どうも桜を撮るとピント面の花びらと背景の境界に色収差(特にマゼンタ)が出やすくて、それが「春紅」との相乗効果を出しているんじゃないかと妄想するわけです。
レンズ構成:6群7枚 最短撮影距離:0.7m 最大撮影倍率:0.14倍
絞り羽根:9枚 フィルター径:49mm 最大径×長さ:64×48mm 質量:270g