HD PENTAX-FA 77mmF1.8 Limited (Silver)

 専用カスタムイメージ「春紅」が良さそうだったので急遽購入に踏み切ったレンズ。
 そもそも年内には買いたかったのもある。夏ボ払いでHD FA43mm Limitedと同時購入。

 元々はフィルム用で「PENTAXを使うなら避けては通れない」と言われるほどに長く愛され銘玉と呼ばれたsmc版から、コーティングと絞り羽根の変更が行われたデジタル向けマイナーチェンジ版。
 smcコーティングからHDコーティング(+SPコート)が行われ、よりクリアな画に加え手入れのし易さが少し向上。

 絞り羽根の形状変更によるボケの出方も変わっている。巷ではsmc版と大差無いとのこと。僅かにシャープさが出て柔らかみが減った…らしい。

 ↓は1/6sec F2.8 ISO200で同じの撮ったモノの比較

smc版 HD版

大きいのはこちら

 ボケ自体は少し小さくなった。その代わりFEの右奥にあるE-M5Ⅱの反射光も小さく、色収差もその分減った様に感じるだけで、出やすい事には変わり無さそう。
 ボケのなだらかさはうーん…大差無いような。
 絞り形状が変わったため、同じ露出だとHD版は少しアンダーになるが、コーティングの影響もあってか少し引き締まった様な…黒が引き締まったというのはそういう事なのかな?


 smc版もそうだったが、あまり寄れないので個人的に出番は少な目。
 ただし、K-3ⅢなどのAPS-C機で使うと換算118mmという「PENTAXの変な焦点距離」シリーズの120mmに近い焦点距離になる。しかも「77mmで70cmしか寄れない」→「120mmなのに70cmまで寄れる」事になるので、桜などの花のアップを撮るのに好都合になる。
 設計当時はそんな事を考えて作られたわけでは無いのに、変な偶然が重なるレンズだなと思う。

 花(桜)を撮るのに都合がよい事からHD版ではレンズ限定カスタムイメージ「春紅」の対象になったのかな…なんて知る由もない。
 ただ、どうも桜を撮るとピント面の花びらと背景の境界に色収差(特にマゼンタ)が出やすくて、それが「春紅」との相乗効果を出しているんじゃないかと妄想するわけです。

こちらはK-3Ⅲ(銀)と。黒のsmc版はMADE IN JAPANでした。

レンズ構成:6群7枚 最短撮影距離:0.7m 最大撮影倍率:0.14倍
絞り羽根:9枚 フィルター径:49mm 最大径×長さ:64×48mm 質量:270g 

投稿者: しらいし じゅん

趣味に奔る人ですε=ε=ε=┌(;゚∀゚)┘

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