昔、父親が使っていたASAHI PENTAX SVに付いていたと思われる標準レンズ。
旭光学工業(現PENTAX)製。プラクチカ(M42)マウント。
当時はレンズ交換というのはカメラ好き好きな人がやっていたモノで、SVの後のSPの大ヒット等により、多くの人が一眼レフを持っていました。
しかし、その大多数の人達はこういう標準レンズ1本でなんでも撮影する人の方が多かった。
(これはレンズ1つの価格が当時の月給の半分以上もしたことが大きい…今も似た様なもんですが)
当時の父もその中の1人だったけど、いつの間にかレンズごと処分してしまったらしい(´・ω・`)
ので、中古で買ってみた。
金属なのにしっくりくるフォーカスリングは、レビューノンやA50F1.2よりは軽いんですけど、軽すぎもしない塩梅がいいですね。
この感じは昔のまんまでした。
写真右が前期型、
左が後期型です。
よく見るとフォントがちょっと違います。
レンズに映る色も後期型のが濃く見えますが、これは後期型の後玉に放射性物質であるトリウムを混ぜた放射能レンズ、通称アトムレンズ…の経年変化によって黄色くなってるから?
後期型はマウント側から後玉を見ると黄みがかっています。
昔はレンズ硝材にトリウムを混ぜる事で蛍石並のクリアさが得られることから、一時期よく使われていたようです。
放射線を出したり、黄色く経年変化するため使われなくなりましたが…。
(何処かで見ましたが、日干しして紫外線当てると、多少は黄みが取れるようです)
ただ、これのおかげで、今でもクリアな写り…全然使えてしまうんですね。
放射線レベルは別に問題ない程度。気になる人はトリウム使っていないらしい前期型を見付けるしかないとか。
時期的に父親のは前期型だと思うけども…。
光学系は現在のFA50やA50と殆ど同じかと思います。
この後のsmc付きが出るまでのはコーティングが単層だったので、逆光に弱いとか、いろいろありそうです…。
しかし、この程度の中古品で5000円弱なら、買っても損はないかと思います。
もちろんマウントアダプターは必須です。
レンズ構成:5群6枚 最短撮影距離:0.45m フィルター径:49mm
最大径×長さ:59×38mm 質量:約200g 絞り羽根:6枚
前期型2010/09/27、後期型2010/08/31 購入