あまり記事を鵜呑みに出来ない。
単に原子炉内の温度が一定以下に達しただけだと思うし、溶け出した核燃料の温度もただの推定じゃないのかしら。
冷温停止状態を維持するには、温度上昇を食い止めるために、延々と水を回していかなくちゃならないし、その為に発生した汚染水だって結局浄化しきれない。
「事故そのものは収束に至った」とあるけど…。
コレは例えて言うなら、火事で建物が燃えたのを、消防隊がある程度消火してこれ以上火災が拡がらない状態になっただけ。
鎮火にまで至ってすらいない状態の事。
ここからが本番なわけで、火事なら完全鎮火のために燻っているところに徹底的に放水する。
そして現場検証、後片付け…取り壊し…。
原発だと…廃炉までに30年以上といいますね。普通に事故なく運転を終えた原子炉でも廃炉に20年は掛かるというしね。
総理にしたって、そんな先まで総理大臣職に就いているわけでもないんだから、実際言うだけなら簡単。
ここからはちょっと個人的に思う所を。
原発の建設が始まった当時は、もうちと将来を楽観視してたのかもしれない。
今作った原発が廃炉になる頃には、技術の進歩で放射性廃棄物を上手く処理したり(ロケットで太陽に向けて廃棄とか)、ロボットなどの遠隔操縦技術で廃炉への作業時間が飛躍的に短縮されるだろうとか。
「後の世代が何とかしてくれるだろう」
これ。
当時から今の世代のこの「後で何とかしろ」感覚。過去の負債。
今の日本で起こっている問題って全てここから来てないか?
戦後を立て直したはいいが、その功罪はかなり大きいと思う。
かといって今の老人達にその責任を求めても仕方が無いから、現役世代が何とかしなくちゃいけないんだけども、さすがに原発事故にまでなる酷すぎとしか思えない。
…どれだけ後先のことを考えずに突き進んでいたのか…例え天災が切っ掛けとは言えども、結局昔の水俣病なんぞが遅れて、しかも大規模に蔓延しちゃってるようなもんじゃないか。
(´・ω・`)
NHKでダムに土砂が想定以上に流れ込んで大変な事になっているというのを見たけど、明治期に造られた或るダムにはそれを見越したのかどうかは知らないけど、土砂を流す為の迂回路が設けてあるという話が出ていた。
戦前と戦後の違いってこういう所にも出ているんじゃないかと思う。