PENTAX K-5Ⅱs (with smc PENTAX DA★55mmF1.4 SDM)

K-7系譜ボディの最終到達点。こいつは本当に良かった。

K-5から2年、満を持しての登場となった後継機K-5Ⅱのローパスフィルターレス版。
K-5Ⅱ自体のK-5からの主な変更点は、
AFユニットがSAFOX Ⅸ+からⅩへ、背面液晶のエアギャップレス化と保護カバーをアクリルから強化ガラスに。
AF.C時にAF追従モード追加、2画像比較プレビューの廃止。
…と、外観も含めるとそんなに変わってないんじゃ…と思われますが、AFユニットのが進化が凄いです。
-3EVという暗がりにも対応(中央9点)し、F2.8光束対応(中央1点)による精度の高いAFは、今までよりさらに一皮剥けた感があります。
K-5で問題になっていた白熱灯光下でのAFズレも解消されたようです(薄暗いところでの色の転びはまだ見受けられます)。
背面液晶の視認性もかなり良くなりましたが、この辺りはやっと最近のトレンドになっただけとも取れます。

そしてローパスレス機のK-5Ⅱs。
もともとはモアレ・偽色抑制のために使われてきたローパスフィルターは、その代償として解像感を失わせていました。
ただしそれも高画素化が進んで画素ピッチが狭くなってきた今となっては、メリット感が強かったローパスフィルターも、デメリット感が強くなってきた様です。
実際にモアレや偽色は出る時がありますが、先ず目立たないか、僅かに撮影位置・距離をずらしたり絞り値を変更するだけでも改善される程度のモノです。
ローパスを外した事による解像度の向上は、特に風景では威力を発揮すると思いますし、それ以外でもヌケの良い鮮鋭な画が出て来ます。
残念な点は、画像エンジンの更新が無かった事、2画像比較が出来なくなったこと、SDカードスロットがUHS非対応のままの所です。
あとカメラ本体の事では無いですが、付属のストラップの作りが良くありません。これだけは早急に改善させるべきです。
総じて言えば、
APS-C機としては最強クラスで完成度も高い。
AFの進化を続ければ、後継機も期待できそう。
な、デジタル一眼レフかと。
K-5まではどうしてもAFの弱さがあって人に薦めにくいカメラでしたが、ここまで来ると誰にでも薦められます。デジ一新規ユーザーにはⅡを、従来からのデジ一ユーザーならⅡsを選べば、みんな幸せになれそうです。
K-3登場後も、あまりの高画素と高感度への耐性の低下から、K-5Ⅱ/K-5Ⅱsは未だに根強い人気がある?ようです。
たしかに、これで充分な場合が多いですね…。

さすがに2022年現在においては古いですし、電磁絞りの付いたレンズは絞り開放のみの撮影しか出来ませんが……そこだけ注意していればまだまだ使えるかなと思います。

投稿者: しらいし じゅん

趣味に奔る人ですε=ε=ε=┌(;゚∀゚)┘

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