どうにも完全に忘れていました。
しかたなく、チェイン・オブ・フレイムにもこのまま突撃することに。
「長いんだけどあれ…」
口を尖らすBlonwin。
「うわああーん、全て中身の人が悪いのよー」
いやはや申し訳ないです(´Д`;)
Loading……もいっちょ
チェイン・オブ・フレイムのダンジョンであるThe Burning Cityは、その名の通り燃える(ノールの)街というか、ファイアーブランド族の一大拠点だ。
立体的で入り組んでいるためにマッピング泣かせ。
「JP時代にSorでソロったりもしてるからそんなに迷わないけどね」
とはBlonwin。実際、流れのままに行けばクリアできる。
「昔は落下したら溶岩に飲まれて出直しだったけど、今は脱出用のポータルがあるから多分安心ね♪」
「多分ね…」
「勿論、溶岩の中でアボーンとなったら助けに行くのはかなり面倒くさいぞ。よし、バフ終わり。行ってらっしゃーい♪」
「まったく…と、そういえば…」
中身の人が思い出す。
「ここに囚われた人達って、たしか全員助けた事無いよね。あの丸焼きの所は今回仕方ないとして」
「何人いるんだっけ?」
「30人」
「さ…」
唖然とするKodueを尻目に、Blonwinは飛び出していった。
長いです。殲滅です。面倒です。
「しかし、一度は全員助けてみたいじゃないの!」
経験値も入らない(というかカンストしてるしね)のに俄然やる気のBlonwin。
「ついでに壺とかも出来る限り壊すぜー!」
余計に時間が掛かります。
溶岩の熱気で、喉が渇いてく。Blonwinの呼吸も何時しか乾いたものになりつつあった。
ラスボス手前まで行き、残り2名の行方がわからない。
仕方なく溶岩へ落ちてまでして隈無く探す。もうその所行はどんな荒行にも耐えてきた僧侶でなければ、出来得ない。
「…そこか!」
BSキー連打で、何処にも通路がないところにいるのを発見する。
「ふぃー、いい汗かいた」
途中の神殿でKodueと合流するのも2度目になっていた。
「お疲れ様ー」
手ぬぐいを渡すKodue。
「なにこれ汗臭い(‘A`)」
「だってこんなにあっついとは思わなかったんだもん」
いつの間にかお気に入りのフルプレートを脱ぎ、耐火ローブで身を包んでいた。
「まったく、どんな教育してきたのやら」
すんまそん(‘A`)
その後は難なくボスも撃破と相成りました。
「どうよー、30人!」
「凄いー。けど暇すぎたわー」
「壺も211個!まだあるのかしら?」
「しかし『0 XP』ばっかりねぇ…」
「……」
「………」
暫しの無言の後、2人は振り返って誰もいない場所を指差した。
『あなたが悪いのよ!』
すんまそん